知的財産研究室

Intellectual Property Laboratory

研究室の概略

知的財産研究室では、知的財産の活用と地域課題の解決に取り組む独自の研究を行っています。学生たちは異分野の知識を融合させ、地域や起業の発展に役立てる方法を日々模索しています。具体的には、知的財産を用いた地域産業の振興や、新規ビジネスモデルの提案など、実践的な研究を通じて地域社会に貢献しています。この研究室では、企業や地域のニーズを深く理解し、その知識を基に効果的な解決策を提案します。さらに、地域の住民や企業との連携を強化し、地域全体での持続可能な発展を目指しています。これにより、地域の課題解決と持続可能な発展を実現しつつ、知的財産の重要性を高めることができます。

研究テーマと概略

テーマ1:国内自動車業界のデザイン戦略における革新研究
特許法は自然法則を利用した高度な技術的思想を発明として保護し、産業の発展を目指します。一方、意匠法は視覚的美感を引き起こす物品や建築物の形状、模様、色彩を保護対象としています。意匠登録には創作非容易性が必要で、質の低い意匠は登録されません。また、意匠権には「秘密意匠」という非公開制度や、通常実施権と専用実施権があります。企業におけるデザイン開発が重要視される中、自動車業界では共同開発やOEM供給が進み、デザイン戦略が重視されています。本研究では、自動車メーカーの意匠出願増加要因と影響を調査し、意匠の重要性を明らかにします。
テーマ2:中規模都市の資源循環: 実態調査とその未来への展望
2022年の日本のリサイクル率は19.6%で、近年横ばいです。OECD(経済協力開発機構)のデータによると、日本のリサイクル率は世界的に低く、主な原因はごみの発生量が多く、リサイクル体制が不十分だからです。また、日本はごみ処理を焼却に依存しており、生ごみやプラスチックごみのリサイクル技術が他国に劣っています。一方で北海道のリサイクル率は全国平均を上回り、冬季の食品廃棄物の堆肥化や自治体と住民の連携が効果を上げています。また、日本のごみ排出量は減少傾向にあり、分別収集や市民意識の向上、企業の環境配慮が寄与しています。本研究では、北見市を中心に中規模都市の資源循環事例とその要因を明らかにします。
テーマ3:鉄鋼スラグ混合土の土木事業への利用拡大に向けた課題の解明
近年、道路や河川堤防などの人工土構造物(盛土)の施工で、土に細粒分が多い場合、セメントなどの固化材を混合して使用するのが一般的です。しかし、セメントは扱いが難しく、費用が高いことが問題です。また、セメント製造時に発生するCO₂もカーボンニュートラルの観点から課題となっています。一方で、セメントと同じように固化性能を有している鉄鋼スラグは、鉄鋼生産時に副産物として多量に発生しますが、処分場不足や環境基準の厳しさにより有効活用が進んでいません。本研究では、セメントを使わずに鉄鋼スラグを利用することで、土木材料としての新規性を探り、公共工事での普及に向けた課題を検討していきます。

研究室メンバー紹介

  • 准教授:三枝昌弘
  • 助教:片岡沙都紀
  • 2025年度/学部生:7名
  • 2024年度/大学院生:M2・1名/学部生:5名
  • 2023年度/学部生:2名

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